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内容

調達方法の選択肢

国連グローバルコンパクトによると、トレーサビリティとは、製品、部品、材料の履歴、流通、場所、用途を特定し、追跡できることを意味しますxli。 デューディリジェンスなどのアプローチに加えて、すべて、もしくは一部の製品、部品、材料がサプライチェーン上で追跡可能であれば、人権、労働慣行、環境への影響などを評価し、理解することができるようになります。

トレーサビリティは、信頼できるサステナビリティ、品質、または原産地表示を確立し、それらを最終製品に結びつける基盤も提供します。 サプライチェーン上のさまざまなステークホルダーが、トレーサビリティの意味について異なる考え方を持っていることを認識することが重要です。

トレーサビリティの必要性

サプライチェーンの持続可能性を確保するために、ブランドは製品の出所、製造者、製造条件、環境影響を把握する必要があります。

複雑なサプライチェーンには、トレーサビリティの欠如が多々あるため、サステナビリティの改善が困難になります。 サプライチェーンを完全に把握しなければ、企業の持続可能な調達方針および実践と、実際のサプライチェーンの持続可能性の改善との関連を実証することができません。

トレーサビリティを改善すると以下のような利点があります:

  • ブランドと小売業者は、製品と慣行に関する自社の主張が正しいと確認することができ、それらを顧客に伝えることができます。
  • 最終消費者は製品の出所を信頼できるため、ブランドに対する信頼とエンゲージメントが高まります。
  • 農家は簡単に契約を結ぶことができ、市場へのアクセスや金融や教育などへのアクセスを改善できます。 トレーサビリティは、プレミアムの獲得にも役立ちます。
  • サプライヤーは、信頼と販売量が向上し、より安定した供給が可能になります。トレーサビリティは、サプライチェーン管理も改善します。

サステナブル・コットンを調達するほとんどの企業は、調達コミットメントを達成し、トレーサビリティの確保に実績のある制度を使用しています。 デューディリジェンス・アプローチと組み合わせると、これは持続可能な調達の強力なアプローチとなります。

トレーサビリティ・モデルについて理解する

さまざまな持続可能性プログラムは、さまざまなトレーサビリティ・モデルを使用します。それぞれのモデルには利点と欠点があります。 サプライチェーンの追跡には、以下のシステムのうちの一つまたは複数に沿って行います:

  1. 識別
  2. 分離
  3. マス・バランス
  4. 認証書取引または「ブック&クレーム」モデル

モデル 1: 識別

方法

このアプローチは、農場または農場グループからジンニング工場または最終ユーザーまで、単一の生産元に遡るトレーサビリティを提供します。 認定製品の各ロット、バッチ、数量、または送り荷を個別に扱います。サプライチェーン上では、添付書類と共に、他の認証製品や非認証製品と物理的に分けて扱われます。

このモデルでは、サプライチェーン上のどこでも、非認証コットンと混在することは許されません。

弱み

識別は最もコストのかかるトレーサビリティ・モデルで、業界の関係者全てに実行可能ではありません。このアプローチの導入と維持に伴う物流上の課題は、多くのリソースを必要とします。 ただし、ブロックチェーンなどの新しい技術は、これを大きく変える可能性があります。

主な特徴

製品は単一の生産元に遡ることができます。認定製品の各ロット、バッチ、数量、または送り荷はサプライチェーン上で他の製品とは別々に扱われます。

オーガニック;
BCI:農場からジンニング工場まで
コットン・メイド・イン・アフリカ (CmiA):ジンニング工場レベル(コットンベール)から完成品までのトレーサビリティが可能
フェアトレードコットン・クラシックモデル
フェアトレード・マス・バランス プログラム:紡績業者に運ばれるところまで
myBMP: 農場から紡績工場まで

モデル 2: 分離

方法

分離モデルでは、認定製品は、サプライチェーンの各段階で非認定製品と物理的に分離されています。 異なる生産者からの認証原料を混合することは許されますが、多くの場合、原産地または国を示す文書が保持されます。 すべての生産者はスタンダードに準拠しなくてはなりません。

弱み

こちらも同様にトレーサビリティのコストがかかるアプローチです。コットンは正確な農場まで遡ることができません。つまり、繊維がどの認定農場からのものであるかを特定することはできません。 ただし、ユーザーはサプライチェーンに供給している全ての農場に関する情報にアクセスできるため、より詳しい情報を探すことができます。

主な特徴

分離モデルでは、認定製品は、サプライチェーンの各段階で非認定製品と物理的に分離されています。 認証されたコットンを混合することは許されています。

例:

テキスタイル・エクスチェンジ(Textile Exchange)スタンダード;
ベター・コットン・イニシアチブ (BCI) :コットンベールが作られるまでは物理的分離
フェアトレード・インターナショナル: コットン、バナナ、その他の生鮮フルーツ、コーヒー、生花、ナッツ、米、スパイスは製品を分離
コットン・メイド・イン・アフリカ (CmiA): 紡績工場までは物理的分離

Forest Stewardship Council (FSC) : “FSCピュア・プロダクト”
Roundtable for Sustainable Palm Oil (RSPO) :RSPO 分離システム
Marine Stewardship Council (MSC)

モデル3: マス・バランス

方法

マス・バランス・モデルでは、認証農場と非認証農場からのコットンが混在しています。サプライチェーン上を移動する際に分量の正確な比率は保持されます。 このようにして、工程で使われる認証コットンの量が管理され、工程から出来る製品と同等の量(処理の中で廃棄される約20%を除く)が認証済みとして販売されます。

弱み

実際の最終製品の中にサステナブル・コットンが含まれていることは保証できません。

主な特徴

マス・バランス・モデルは、サステナブル・コットンの大規模生産を可能にします。 ブランドや小売業者にとっては、導入のコストが低くなり、より速く簡単に開始できます。物理的なトレーサビリティを実施しなくても持続可能性を主張することができ、このモデルにはサステナブル・コットン市場のすべてのサプライチェーン関係者が積極的に関わっています。

例:

ベター・コットン・イニシアチブ :コットンベールが開梱され、糸に入った時点でマス・バランス・モデルになる
フェアトレード・インターナショナル – ココア、砂糖、コットン、ジュースがマス・バランス
コットン・メイド・イン・アフリカ (CmiA): 紡績工場以降はマス・バランス
Forest Stewardship Council (FSC) :FSC容量ベース・システム
Roundtable for Sustainable Palm Oil (RSPO) – RSPO マス・バランス・システム
UTZ Certified – マス・バランス・トレーサビリティ・プログラム

モデル 4: 認証書取引 / ブック&クレーム

方法

このモデルでは、認証および非認証コットンの動きはサプライチェーン上で自由に移動します。サステナビリティ証明書またはクレジットが、独立した発行機関によってサプライチェーンの最初に発行され、通常は証明書またはクレジット取引プラットフォームを介して市場参加者が購入できます。

このモデルは認証製品のトレーサブルな証明書を提供します。認証製品に直接つながるものではなく、責任ある生産を行う生産者に対して報酬を支払う形になります。これにより、認証コットンのインプットの量に対応するアウトプットを持続可能なものとして販売することができます。

弱み

実際のサステナブル・コットンの存在を確認するための監視がなく、サプライチェーン全体で、法規制、ライフサイクルアセスメント(LCA)、フットプリント、物理的トレーサビリティに対するデータはありません。

主な特徴

このモデルは、認証製品の証明書を取引可能にしており、責任ある生産を行なっている生産者に報酬を支払うことを目的としています。認証コットンのインプット(投入)量に対応するアウトプットを持続可能なものとして販売することができます。

例:

ボンスクロ(Bonsucro) :クレジット取引システム(ブロック&クレーム)
RSPO :ブック&クレームシステム
UTZ Certified:RSPOとの提携で使用している取引&トレーサビリティ・プログラム

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